徳島・いのたに|番外編ラーメンシリーズ。醤油ベースに豚肉もっさり、定番の徳島らーめん!

徳島へ行けばそりゃ地元の名産を頂くのが礼儀と言うものである。
そしてある程度の年がいっていれば、”麺類”への飽くなきタンキュウシンはとどまることを知らない。

今回は飲み屋をすっとばして、”飲んだ後に行きたいラーメン屋シリーズ”第一弾といこう
それが徳島かい!なんていうツッコミはあとでゆっくり聞こう。
ひとまずこれを見てほしい。


これが徳島ラーメンである
具はいたってシンプル、 18〜20番手くらいの太さの麺に豚肉とネギのみ。
ネギは自家栽培によく見る、九条ねぎのような形をした青い部分だけ。
この日は昼前に入店できたおかげで人はほとんどおらず、食券を購入しすぐラーメンにありつけた。


 学食さながらの懐かしいプラスティックのプレートが食券代わり。
中華そば肉入りと、ご飯を注文。ここでのご飯がかなり重要になってくるのをみなの心に刻んでおきたい。
ラーメン・ライス、ではない。ラーメン、の肉・ライスのためのご飯である。

にんにくや生姜などでしっかりと味付けされたこの豚肉。味はかなり濃い。
まずはひとつ、かじりつく。そして一口ご飯を放り込む。
そして次は麺をすする。
数回すすって、今度は肉をひとかじり+麺。
こうして様々なバリュエーションで肉・ラーメン・ご飯を頂く。

みなさんも経験あるだろう。このローテーションにつき1度挟む水の美味しさよ。
肉やスープがしっかりした味付けで、それをうまく中和するためのご飯。
しかしご飯では口内はリセットされない。
ここで細かな氷が浮かぶどこのなんだかわかんない水を一口。
キンとした刺激とともに、水の”なにもない味”が隅々まで行き渡り、小さな食べカスや塩っけを洗い流してくれる。

そんなことを数回繰り返していたら、いつのまにか器にはレンゲ3回分くらいのスープしか残っていない。
これが旨いラーメンとの出会いと別れの瞬間である。

”なくならない”と思わせるラーメンは既にもう決着がついてしまっているのだ。
付き合いたての人との間に起こる、あの気持ちを思い出してほしい。

”今まで一緒にいて、ついさっき別れたはずなのに 、私ったら…モウ会いたい。”

まさにこれである。
至高のラーメンは愛する人のそれと同じように私達の心をギュッと掴んでしまう。

徳島へお立ち寄りの際は是非こちらへ。
いつでもこのラーメンは、変わらぬ味でいてくれるでしょう。


徳島|いのたに
088-685-6057