立川・玉河|駅チカ席数多し!ディープ過ぎないメシ食い居酒屋。一品500円程のお手軽つまみ多数


ジャンジャン横丁にある将棋クラブのような雰囲気の、この一杯飲み屋は立川・玉河。
ちょうど巨人vs楽天のセパ交流戦5回表が始まったくらいから、サッポロラガーを決め込んでじっと待ち人を待つ。


大体そんなもの待ちきれるわけがなくて、とりあえずちょっと頼んどこうとか言って。既に何を頼もうか決めてはいて。
クジラのベーコン、立川名産ウドの酢味噌和えでしづしづと待つわけです。




その間はもちろん、お店の喧騒を楽しむ。
時代錯誤な書生くずれが、ああでもないこうでもないとやかましくわめきちらすテーブル。
まるで小説家のくだまきに付き合わされる編集者が、半ば呆れたようになっていて、締めに半ラーメンを頼み出すテーブル。
仕事終わりに、野球とちょっとの晩飯を楽しみに来たものの、テレビを見上げる姿勢から首をもたげて居眠りをするカウンターのおじさん。


うん、素敵。
私が好きで見てきた映画や書物は、いつもこんな雰囲気にまみれていた。
昔は酒もほとんど飲まなかった私だのに、懐古的になるのはどうしてでしょう。なんか、そういう縁でもあるんですかね。


やはりここでお値段はお手軽。例によってサッポロラガー、伝説の、赤星。

ここですよ、みなさま。
語弊は随分とありますが、名店のサッポロ率の高さ。

というか、縁ある店がきっとサッポロが多いだけかもしれませんが、その中でもラガーのある店は完璧です。
何かをわかっている。

私はまだ若造なので、その何かがわかっていない。
でももっと年を重ねればわかりそう。そしてそんな若造の私達が、背伸びをして飲みに来ている様を優しく無視する周りのおじさんたち。

これです、飲み屋の姿。自然にいろいろと学んだ風を楽しむのですね。
また行きますでしょう。玉河。





もうすぐ夏です。

(2012年6月作成)

立川|玉河
042-522-2654